中島屋は、地球環境の保全に取り組む尖兵(チャレンジ・カンパニー)として信州より3つの改革を果敢に発信します。
1.精米技術の改革 BG精米製法
玄米からとれた粘着ヌカを使い、うまみ層は傷つけずに肌ヌカだけをきれいに除去する。
「Bran」=ヌカ+「Grind」=削る、研ぐ BG精米製法
2.玄米の生産方法の改革 自然循環型農業
無洗米の精米時に回収される肌ヌカから作られる「米の精」を田んぼに戻し、微生物の力をかりて土壌を甦らせる。根が強くて、茎が太い稲から健康でおいしいお米が収穫される。
化学肥料に頼らない自然循環型農業。
3.流通形態の改革 環境保全型流通
「米の精」で甦った田んぼから収穫される、こだわりの有機米を直接仕入れ、BG無洗米に加工する。
生産者の顔が見える「愛を米」を消費者にお届けする地産地消を進めます。
家庭から流されるお米のとぎ汁が、 海や川を汚染する最大の原因であるということをご存知ですか。
お米のとぎ汁を排出しない BG無洗米「愛を米」を使うことで、水環境の改善につながります。
お米のとぎ汁には大量のリン・チッソが含まれ、それらは下水処理によってもほとんど除去できません。
海川に流れ込むと、富栄養化となり、アオコや赤潮の原因となります。
1合(150g)の米を洗ったときに出るとぎ汁から水分を取り除いたものが、
右の写真です。およそ6gもあり、リンを約0.1g・脂肪分を約0.8gも含んで
います。したがって、1日1人あたり平均して220gのお米を消費するとし
て考えた場合、全国で年間40万トン(乾燥した重さ)、ダンプカーにして
約4万台(毎日約100台)もの量を流していることになります。
日本人の平均一人一日当りの米消費量は、約220gです。その量の
米をコップ1杯の水で洗米し、約10日間放置したものが左の写真です。
下の方の白い沈殿物がヘドロ原料です。
先ほどの肌ヌカが水を含んで膨れ上がっています。
この白い沈殿物は約22ccあります。これを全国民が捨てるわけですから、
わずか一日で2500立方メートル(ダンプカー250台分)ものヘドロの原料
を捨てていることになります。
毎日、膨大な量のヘドロ原料によって海や川が汚されています。
上記のように、家庭から膨大な量のお米のとぎ汁が流され、それらが海や川の底にヘドロとして堆積して
いきます。ヘドロは下水処理場にて回収され、曝気処理した後に焼却されますが、この一連の作業に膨大
な電力・化石燃料が使用され、その結果、大量のCO2を排出します。また、ヘドロそのものも酸化して大量
のCO2を排出します。これら米のとぎ汁によるCO2の年間排出総量は、約53万トンにものぼります。
「米の精」はBG無洗米加工時に取り除かれた肌ヌカ
を製品化したものです。
有機質100%の肥料で、稲や野菜に使われるほか、
家畜の飼料としても使われています。
①優れた成分バランス
チッソ、リン酸、カリウムがバランス良く含まれています。
②マグネシウムが豊富
作物の食味を良くし、実なりを良くします。
③微生物の活性化
土中の微生物のエサになり、増えた微生物が
土壌を豊かにします。
④効果が長もち
チッソはアミノ酸態、たんぱく態の形で含まれているので、
化学肥料に比べゆっくりと分解され効果が長持ちします。
「米の精」をエサに土着微生物が活性化し、微生物の働きによって土壌が肥沃化します。